昨夜は、日本IDDMネットワークの業務で公益社団法人佐賀未来創造基金(通称さがつく)さん主催のイベント、さがつく大交流大会に行ってきました。
佐賀県に誘致された全国規模の活動をされているCSO(市民社会組織)の皆さんのお話を聞けたり、山口祥義佐賀県知事ともお話できたりしてテンションが上っていましたが、一気にテンションが下がる事件が...
名刺交換をしていると何やら怪しげなサプリメントの画像付きの名刺を渡される。
これは...と思い起こしたのは、最近Facebookのタイムラインで糖尿病関係者が話題にしている下記の事件。
糖尿病の少年にインシュリンの代わりにラベンダーオイルを薦めた自称薬草医、少年死亡で逮捕 | BUZZAP!(バザップ!)
英文記事は↓
事件発覚は、昨年だったんですかね...
まさしく「このサプリメントで糖尿病の方がHbA1cが14%から7%になった」と薦められ、
「それでも正常値じゃないじゃん、治っとらんがな」と思いながら、「どんなメカニズムなんですか?」と聞くと、「運動するときのように糖の取り込みが...」となんだかモゴモゴ...
面倒くさくなって「GLUT4の出現を促進する感じですかね?」と聞くと、「核酸の力でインスリンも不要なんです」とな!?
ここら辺りから顔つきが変わってたんじゃないかなと思いますが、「インスリンが少量でも分泌されている2型糖尿病患者の方はまだしも、インスリンが出なくなっている1型糖尿病の方はとてもじゃないけど使えない!」と言っても、「それが大丈夫なんです」とドヤ顔...
「こういった民間療法でインスリン中断して亡くなっている方もいるので、絶対にインスリン使用の中断はやめてくださいね!」とだけ言ってその場を去りました。
皆様、1型糖尿病の場合は基本的にインスリン補充が必要ですので、くれぐれもご注意ください。
※1型糖尿病の方でも、発症初期や緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)の方などでインスリン補充を必要としない時期にある方もいます。
<補足リンク>